Stakeholders Talk 3

Lancers
Satoshi Yokoi
Bit Journey
Masahiro Ihara

ランサーズ株式会社開発部長 兼 CTO横井 聡WebデザイナーとしてWebサイトの開発に携わった後、SIerにて証券会社のシステムのバックエンドを担当。その後、フロントエンドエンジニアに転向し、Adobe AIRを中心にアプリ開発を行なう。前職ではWebサービス事業部長を務め、新規Webサービスの企画/開発/運用の全てに携わる。2015年6月よりランサーズに入社しCTOに就任。「コードにビジョンをのせる」を合言葉に、拡大するランサーズのエンジニアチームを牽引する。株式会社ビットジャーニー代表取締役井原 正博氏Yahoo! JAPANの開発部長として、各サービスを育てる。その後、クックパッドで技術部長・人事副部長を歴任しエンジニアの組織強化と技術力の向上に従事。同社で新規事業の立ち上げを担った後、2015年に独立しビットジャーニーを立ち上げる。自らの会社におけるサービス開発・運営と並行して、複数のWeb・IT企業の技術顧問を務める。2017年よりランサーズの技術顧問に就任し、組織強化と技術向上を担っている。

他者への尊敬と技術力の向上によって、
より大きな社会課題を解決する技術者集団たれ。

2008年にクラウドソーシングの『ランサーズ』を発表してから10年弱。ITやWebの技術は加速度的に進化をしている。ランサーズのCTO横井聡が抱える課題の解決に向けて、2016年末より株式会社ビットジャーニー 代表取締役の井原 正博氏を技術顧問に招聘。Yahoo! JAPANの開発部長やクックパッドの技術部長などを歴任した井原氏をパートナーに迎え、組織課題と技術課題の解決に臨む。

多様性のある組織で実現する、技術とつくり手の情報発信。

横井)僕たちはいま、『ランサーズ』というプラットフォームを主に提供しているわけですが、ユーザーに届けたい価値は、ビジョンにもある「テクノロジーで誰もが自分らしく働ける社会をつくる」なんですね。
価値提供において突き詰めて考えると、働くということはテーマ設定が大きいので、幅広い分野における課題があると気がつきます。単一の課題を解き続ければ良いわけではありません。
だから現状では、開発チームとして解きうる課題の総量と質を最大化したいと思っているんです。どんな課題が出現しても、誰かしら解ける人がいる状態。見えていない課題や満足度向上の改善は多岐にわたるので、柔軟で多様性のある組織が必要と捉えています。

井原)課題についてはサービスのフェーズによってさまざまですから、広い範囲をカバーできる組織がいいですよね。
一方で、エンジニアの世界で『ランサーズ』というサービスを知らない人はいないけど、どんな人がどんな技術でやってるかは見えない印象があります。サービスは有名だけど、中にいる人や取り組みは知られてないんじゃないかって。
サービスを支えるには、相応の技術力と人がいるはずです。有名なエンジニアだから仕事ができるとは限らないけど、それなりのサービスにはそれなりの人がいるのは間違いない。
でも伝わってこないということは、上手な情報発信ができていないという課題もあるのかなと思いますね。

技術の追求は、何のため? 誰のため? を問い続ける。

横井)ランサーズの技術や中の人の情報発信は、確かに上手くなかったと思います。技術的な話は昨年だと、ReactやDocker周りの導入についてはちょこちょこと発信していましたが、ランサーズの中でコードベースとして圧倒的多数を占めていたPHPについては手がつけられていなかった。それを、今年に入って本腰を入れて明確に時間をとり、PHP部分をバージョンアップしていこう、となりました。本丸ですね。

井原)中から見てると分かるんですが、『ランサーズ』というサービスは難しい部分が多いですよね。8年以上も前にローンチして、過去の積み上げが今の形なわけで。使っている技術を考えても、おいそれと手を出せないし、改善が簡単じゃないことは理解できます。
ちょっと昔話をすると、僕がとある開発を担当していたとき、自分自身は他社がつくった同様のプロダクトを利用していました。理由は単純で、他社のほうが使いやすかったから。
そんな人のつくるプロダクトは選ばれるわけがないです。情報発信についても、積極的にはなれませんよね。
良いものをつくっているからユーザーに選ばれる。ユーザーに選び続けてもらえるように、技術的な改善は繰り返す。エンジニアが技術情報やプロダクトの誇れる部分を発信していく。そういうサイクルは必要だと思いますね。

横井)エンジニアがわくわくするのは、良いものをつくってユーザーに良いサービスを届けられることであって、そのために技術的な挑戦をしなくちゃいけないですよね。レガシーだなんだと言い訳をせずに、真正面から向き合って解決して、対外的にも実感してもらわなきゃいけない。
そういう意味で最近は、体制が整ってきたこともあって、サービスの本質改善につながるPHPやCakePHPのバージョンアップにチャレンジするようになったんですね。中にいるエンジニアたちにしても、新しいことへの挑戦を楽しむ雰囲気があって。

井原)最新技術を使うって、それだけで開発者としては盛り上がれますよね。情報発信もし易い。ただ、R&Dじゃなく事業会社だから、開発の目的を忘れちゃいけないと思いますね。
技術の追求は楽しいけど、きりがないんですよ。パフォーマンスチューニングが必要となっても「どこまでスコアを上げますか?」、リファクタリングするとなっても「どこまでコードを綺麗にしますか?」って。
エンジニアリングが目的になって、何の価値も生み出せなかったら本末転倒です。新しい技術を取り入れるのは大事ですが、それがユーザーのどんな価値につながるのかを、定期的に問うことが必要でしょう。
CTOである横井さんが、何のために開発してるのかを問い続けるんだと思いますね。その上でメンバーには、技術力をもっと高めてもらうことを促す。

本質と向き合い、挑戦する勇気を持ったエンジニア集団。

横井)おっしゃっていただいたように、何のためにやるのか、どんな価値を提供するかは問い続けています。その上でユーザーのためになる挑戦は、果敢に手を出していきたいですね。
結果として、「できませんでした、ごめんなさい」ってなるかもしれません。それはそれで「実力不足」という現実を受け止めて、地力をつける努力をすれば良い。今のランサーズ開発部を考えると、本質のための努力であれば、労を惜しまない強さみたいなのを感じています。
その強さはどこから来るかというと、ユーザーへの感謝だったり愛情みたいな気持ちが出発点なんです。だからユーザーからの声に耳を傾ける。裏側にある本音も想像しています。中には『ランサーズ』に対して、すごくポジティブな声を上げてくれる人がいるんです。
でもそれは、良い仕事に巡り合う機会を提供したことに対しての『ありがとう』であって、『システム部分をもっと使いやすくして欲しい』という言葉を秘めてると思っていて。
結果としては価値を届けられているんですが、モノづくりとしては改善できる余地は多分にあります。プロダクトを起点とした良質な体験を提供したいからこそ、システム部分もユーザーの期待を凌駕したいと思っているんです。

井原)エンジニアの意地、みたいなものはありますよね。そのためには技術力を上げないといけないし、目的を意識し続けないといけない。技術力が絶対と言うつもりはないけど、やっぱり技術力は欠かせないんです。
高い技術力があるから、より高いレベルでの社会課題を解決できると思いますね。「この程度でいいや」はなくて、技術力があれば社会の困っていることを、もっと早く、もっと大きく、もっと広く解決できるはずなんです。
チームとして技術力を上げれば、もっと新しい世界の、もっと新しい課題だって解決できるんじゃないですかね。ランサーズという会社に集って組織でやる以上、それぞれの強みをかけ合わせて価値を最大化しなきゃいけない。会社って、そのためにあるんだと思います。
これはエンジニアの技術追求に限った話ではありません。マーケティング部門がいるからエンジニアは開発ができるし、エンジニアがプロダクトをつくるから営業は売れるし、バックオフィスの部門が整っているからエンジニアは開発に没頭できる。
もちろんその先には、ユーザーやクライアントがいて。社内外の利害関係者みんなを対象とする「他者への尊敬」を抱きながら高みを目指すことが期待されていると思いますね。

横井)おっしゃる通りですね。ランサーズオールで価値をつくっていく。お互いがフラットでやれている会社なので、まだまだ可能性がありますし、提供できる価値がありますし、解決できる社会課題がある。
働くというテーマは大きくて困難もありますけど、そこに全力で取り組めるって幸せだなと思っています。ランサーズ社が届けるサービスに期待していただきたいですし、それを支える技術とプロダクトを誇れるものにしていくのでご期待ください。

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